床まである窓「掃き出し窓」に掛けるカーテンの長さはどのくらいがちょうど良いのでしょうか。
ぴったり? 長め? 床から数センチだけ短く?
このあたりは、カーテンを検討されたことがある方は皆さん悩まれるかと思います。
特に、床からどのくらい短くするのかという点は気になるポイントです。
そこで本日は、オーダーカーテンを検討する際に決して欠かすことができない「掃き出し窓のカーテンの長さ」について、ご紹介をしたいと思います。
目次
掃き出し窓ってどんな窓?
まず、掃き出し窓とはどのような窓のことを言うのでしょうか?
【掃き出し窓】
ベランダや庭に面して人が出入りできる、床まである窓の事を掃き出し窓と言います。
掃除の際に、ほうきでほこりを外に掃き出せることから「掃き出し窓」と名付けられました。
一般的なサイズとしては、幅が180cm(一間) 、 高さは200cm(180cmもある)ほどとなります。
他の窓と違い大きな面積を占める窓のため、ご自宅の印象を大きく決める窓といっても良いでしょう。
そんな掃き出し窓に取り付けるカーテンが短すぎたり長すぎたりしては、なんだか格好悪い印象になってしまいます。
既成のカーテンで丁度良いサイズがあれば別ですが、自身が望むサイズは意外に少ないことが多いです。注文住宅の場合は皆さんのこだわりが詰まっているため、特に探すのに一苦労してしまいます。
そんな時に、リフリンのようなオーダーカーテンはご希望のサイズで作製することができるため、ご満足いただける方が多いのが嬉しいですね。
掃き出し窓に取り付けるカーテンは床からどれくらい上げるべき?
ここで本題。掃き出し窓に取り付けるカーテンは床からどのくらい上げるべきなのでしょうか。
一般的な答えを先にお話しします。
掃き出し窓のカーテンは、床から1cm程上げるのがベストと言われています。
化学繊維のカーテンで、伸び縮みがしにくいものであれば特に問題無くお使いいただけると思います。
一方、リネン素材であるリフリンではどうでしょう。
私達はお客様へリフリンをご紹介する際、床から2cm程上げて作製しても良いですよとお伝えしています。
なぜかというと、以下の2つの理由があるからなのです。
リネン自体の呼吸
リネンは「呼吸する繊維」と言われています。
湿気を吸ったり吐いたりする”調湿作用”があることで、生地自体が伸縮を起こし丈が若干変化します。
これは、塗り壁によく用いられる珪藻土や漆喰と同じ効果を持っているんですね。
リネンの調湿作用については、こちらのブログでも詳しく解説しています。
リネンカーテン自身の自重
リフリンのカーテンは、カーテンに仕立てた際に自身の自重により伸びる事があります。
上記2点によりカーテン自体が伸縮を起こし、季節によっても丈が違ってくるんです。
丈の長さのイメージ
ここで、実際のカーテンの丈を床から数センチ上げたイメージを見てみましょう。
下記の写真は、左から1cm , 2cm , 3cm上げて撮影したものです。
3cmだと床から離れすぎてしまっているイメージですが、2cmであれば問題なさそうですよね。
いつも同じサイズ(丈)でないと困るということであれば、使いづらい素材なのかもしれません。
ただ、リネンカーテンは無垢の材で作られた家具等と同じで徐々に色合いが増して味わいに変わっていくように、伸び縮みしながらご自宅の表情に彩りを与えてくれる憎めない素材なんです(笑)
こちらのブログでも、カーテンの丈の長さの決め方についてご紹介していますのでぜひご覧ください。
今回ご紹介した内容がもちろん全てではありません。カーテンのスタイルによって、様々なバリエーションがありますので、1つの参考としてご覧いただければと思います。
まとめ
掃き出し窓はお部屋の中で大きく印象付ける
リフリンをご検討の際は床から2cm上げがおすすめ!
天然素材リネンはオーダーカーテンの醍醐味